ネットワークドライブの割り当てを好きなタイミングで簡単に!【net useコマンド】

ネットワークドライブの割り当てを好きなタイミングで簡単に! PC・スマホ技

毎朝会社に出勤してパソコンの電源を入れたあと、毎日同じNASのフォルダを同じローカルドライブに割り当てる作業をしていませんか(ネットワークドライブの割り当て)?

必ずネットワークドライブ割り当てするなら再接続設定は簡単に設定ができますが、作業場所がいつもと違って再接続できないとイライラ・・。

かといって、毎回、ネットワークドライブ割り当てを個別にやるのも面倒だし。

ネットワークドライブの割り当てを好きなタイミングで自動化できると、ちょっと効率化になりますよね!

この記事では、ネットワークドライブ接続に関する情報を書いています。

おさらい:ネットワークドライブ割り当て方法(手動)

この記事で自動化する「ネットワークドライブの割り当て」を手動でやる方法は以下の通りです。

①エクスプローラの「コンピュータ」タブから「ネットワークドライブの割り当て」を選択する

エクスプローラのコンピュータタブのネットワークドライブの割り当てを選択する

②ネットワークのフォルダをドライブ番号に割り当てる

  • 「ドライブ」にPCの空いているドライブ番号を指定する
  • 「フォルダー」に割り当てをしたいネットワークフォルダを記入する
  • 「完了」ボタンを押す

ネットワークフォルダをドライブ番号に割り当てる

上記のネットワークドライブ割り当ての操作を自動化できるとラクですよね。

ネットワークドライブ割り当て方法(DOSコマンド)

上記では手動でネットワークドライブ接続する方法をおさらいしました。

これと同じ操作をDOSコマンドでも実行できます(netshコマンド)。

net use でのドライブ接続の使い方(基本形)

パラメータ 意味
ローカルドライブ名 PCのローカルドライブとして割り当てたいドライブ名(D~Z) z:
ネットワークパス 割り当てたいネットワークドライブ(NAS)の絶対パス \\server01\kazuzo\todo
persistent: yes or no PC再起動時に自動的にドライブ接続をするか否か persistent: no
user: ドライブ接続時のユーザID

(Windowsにログインしているユーザと同じ場合は省略可能)

(Windowsログインドメインと同一の場合はドメインは省略可能)

user: domain01\kazuzo
<passwaord> 割り当てたいネットワークドライブ(NAS)のパスワード

(省略した場合、Windowsパスワードと異なる場合は問い合わせられる)

xxxxx(パスワード)
上記に例示した内容で実際のコマンドを生成すると下記のようになります。
net use z: \\server01\kazuzo\todo /persistent: no /user: domain01\kazuzo xxxxx
これをDOSプロンプトにタイプして実行すると、ドライブ接続されます。
もし、接続されない場合はコマンドのどこかにタイプミスや、ネットワークドライブの割り当て またはユーザID・パスワード等のどこかに誤りがあります。
※たまに、LANケーブルが抜けていた なんてことも(^^;
ここで接続できない場合は、後続の自動化に進んでもネットワークドライブ接続できません。
当ページのおさらい:ネットワークドライブ割り当て方法(手動)で接続を試し、接続できた時の情報を正しくコマンドに反映させましょう。

ネットワークドライブ割り当て方法(バッチファイルの作成)

前段のコマンドがDOSプロンプトで正常に動作したら、次に「バッチファイル」を作成します。

このバッチファイルを起動させることでネットワークドライブ接続の自動化が実現できます。

DOSプロンプトでは1行(1コマンド)=1ドライブ接続 しかできませんが、バッチファイルには複数のコマンドを複数仕込んでおくことができます。

仕込んだコマンドをバッチファイルの上から順番に実行していきます。

バッチファイルの例

バッチファイルを起動させた直後に、ネットワークドライブ接続をさせるかどうか問い合わせさせます(接続させたくないときや、LAN接続の準備が終わったあとに実行したい場合もあるので)。

#毎回必ず接続するならバッチファイルで自動化しなくても、単純にドライブ接続で「サインイン時に再接続する」で事足りてしまいます。

YとZドライブの2つにネットワークドライブを接続させます(設定する接続数無制限・・と書くと大袈裟ですが、空きドライブには限りがあるので最大で20強)。

バッチファイルの作成

上記の2行のコマンドをメモ帳等にコピペして、ファイル名を
~.bat として保存してください。

例)ネットワークドライブ接続.bat

この時、ファイル名の末尾が.txtにならないように注意してください。

 

保存先はPCのフォルダならどこでも良いです。

例)c:\tools

ネットワークドライブ割り当て方法(バッチファイル実行)

ネットワークドライブ割り当て用のバッチファイルができたので、あとはそのファイルをマウスでダブルクリックするだけです。

・・しかし、ネットワークドライブに接続する場面を想定して2パターンを準備してみてはいかがでしょうか。

Windows起動時に自動接続

Windowsのスタートアップにバッチファイルを登録しておくと、Windowsにログインした時に自動接続させることができます。

上記で例示したバッチファイルには接続を続行するかどうかを問い合わせるようにしたので、接続が不要な場合は「n(No)」を選択して、接続をキャンセルすることもできます。

 

設定方法

作成したバッチファイル(例: c:\tools\ネットワークドライブ接続.bat)をコピーして、下記のフォルダに「ショートカットの貼り付け」をします。

好きな時に自動接続(タスクバーにセット)

もう1つのおススメとしてはWindowsのタスクバーにショートカットを置いておく方法です。

デスクトップに置いても良いですが、私はズボラなので起動するときに「デスクトップからショートカットを探してダブルクリック」が面倒なのです。

Windowsのタスクバーから起動ができれば、Windowを閉じたり探したりせず素早く接続ができます。

 

設定方法

例えば、ネットワークドライブ割り当てバッチファイルを

C:\tools 配下に保存した場合、

Windowsのタスクバーを右クリックして

ツールバー > 新規ツールバー を選択します。

 

次に、バッチファイルを保存しておいた

C:\tools を選択すると、Windowsタスクバーに

[tools >>]というショートカットができます。

これをクリックすると、保存したバッチファイルが選択できるようになっています。

使用頻度の高いネットワークドライブを1つずつバッチファイルに作成(例: \\server01\aaa はJドライブへ、\\server09\bbb はkドライブへ など)をしておき、使いたいときにその都度個別に接続するという使い方もできます。

まとめ

この記事では、ネットワークドライブの割り当てを好きなタイミングで簡単に実行して効率化を図る方法を紹介しました。

ネットワークドライブの割り当てを簡単に実行するためには「バッチファイルの作成」と「バッチファイルの実行」で実現できます。

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