私は小学校のPTA会長を3年間任されていました。
卒業式の挨拶も3回やりました。
私はあまり話がうまい方ではないため、せめて自分の言葉で気持ちを伝える方法として、自分で勝手に「原稿を読まない縛り」を課しています。
ですが、この3回の卒業式の中で1度、原稿を読んだことがあります。
卒業式のPTA会長挨拶で原稿を読んだ結果
PTA会長2年目の時の卒業式挨拶は原稿を読みました。
仕事が忙しく、挨拶の準備が前日の夜になり原稿を書くのが精一杯で内容を頭に入れる余裕がなかったためです。
もちろん、自分で原稿を考えるのですが、原稿を書き上げることが目標となってしまい、話題選定・言葉の選び方や文法までが低い完成度となってしまいました。
実はこの完成度の低さは、その当時は気付いていませんでした。
卒業式前日: 原稿が完成した!
卒業式当日: 挨拶が無事に終わった!!
で、終わってしまったのです。
卒業式のPTA会長挨拶が失敗したのに気づいたのは・・
完成度の低さに気付いたのは、この記事を書いているときでした(^^;
「PTA会長の卒業式の挨拶シリーズ」として、私の事例を全部シェアしようと振り返ってみたところ、この回の挨拶がなんという無残な完成度かと気付いたのです。
(他の2回も恥ずかしながらのシェアですがね)
原稿を読む・読まないが直接の原因ではないのですが、自分の言葉で伝えようとして準備する過程で、聞きやすい・伝わりやすい・適切な表現で伝えるというような推敲ができるのだと思います。
何が失敗だったのか
一言でいえば、失敗の原因は推敲ができていないからです。
ひとつひとつ見ていくと、失敗の理由は下記が考えられます。
- 話題が適切でない(小学生には少々難しい)
- 漢字の意味を言葉で伝えている
- 文章の組み立てが粗い(強引)
- 小学校の卒業式なのに中学生になったあとの話題のみ(小学生での活躍や思い出の話題がない)
結果として、分かり難い話題なのに漢字の意味を説明し、更に中学生になったら頑張れよと畳みかけているのです。
その時の卒業生には、すごく分かりにくい意味不明の挨拶になったことを申し訳なく思っています。
大変恥ずかしいのですが、PTA会長さんたちが同じような失敗をしないように、また、懺悔の意味も込めて完成度が低い(自己判定)原稿をシェアします。
小学校卒業式のPTA会長挨拶(失敗例)
~冒頭の挨拶は省略~
さて、皆さんが小学校を巣立って行く門出に、「じりつ」という事についてお話ししたいことがあります。
「じりつ」とは、自ら立つという字の「自立」と、自らを律する(法律の律)と言う字の「自律」があります。
立派な大人になるためには、この2つの「じりつ」は大変重要なことです。
今日は自分を律する時の「自律」についてお話をします。
中学生になると、勉強の面では試験の数が増えます。それに加えて部活動にも取り組むことになると思います。これまでより1日の中で勉強にもスポーツにも取り組むべき時間が増えます。なかなか思い通りの時間を作られなくなるかもしれません。
このような状況を、誰かに「やらされている」と考えるでしょうか?
実は、中学生の3年間はそれに専念できる時間が与えられているということなのです。
この与えられた時間をどのように過ごすかで、意味のある時間にできるかどうかが変わってきます。
「自律」とは「自分の思うままに物事を行うのではなく、自分で立てたルールや約束をに従って行動すること」です。
与えられた時間をどのように過ごすかを自分で考え、行動して、そしてその通りにできたかどうかを振り返る。振り返りの結果次第ではルールを見直してみるという繰り返しで、自律した人になることができます。
ただ、それは大変難しく、簡単にはできないかもしれません。
思い通りにいかなかったときは、
★★先生はこんな時にどのようなアドバイスをしてくれていたかな?
どのようなことで叱られ、褒められたかな?
校長先生はどのように励ましてくれるかな?と思い出してみてください。
先生方は皆さんが将来、自律した人になること1つの目標にして皆さんと接してこられましたので必ず何かのヒントがあると思います。
皆さんの自律した姿が見られることを期待しています。頑張ってください。
~最後の挨拶は省略~
これを読まれているPTA会長さん、このようにならないようにお気を付けくださいね(^^;
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