小学校卒業式の保護者代表挨拶文例~飾らない言葉で伝えた~

子育て

私は息子の小学校卒業式で、保護者代表挨拶を任されたことがあります。

息子は長男で、私にとっては初めての経験でした。

当時はPTA役員もしていましたが先輩の卒業式に出席したことがなく、且つ30年ぐらい前の自分自身の卒業式の様子も覚えていることもなく、どのように話そうか考えました。

ネットで検索すれば、謝辞の文例はいくらでも出てくるでしょう。

今、まさにその文例を書こうとしている私がこのように表現するのもナンですが、私は単細胞なので、文例を見てしまうとそっくりそのまま私の謝辞として話してしまいそうです(^^;

なので、検索はグッと堪えました。

だとすると、唯一の手掛かりは、娘の卒園式で嫁さんが保護者代表謝辞をしたことでした。

当時を思い出してみると、

先生方への感謝と幼稚園での楽しかった園生活の思い出を話していました。

フムフム。

直接的な感謝の気持ちを伝えつつ、先生のお陰で楽しく過ごせたことをエピソードを交えて話すということだな。と理解しました。

これが世間一般的な常識の範囲であるかはわかりませんでしたが、違和感はありませんでした。

またもう1つの悪い癖で、参考にしたらしたでオリジナリティを出そうとします(^^;

ですが、私の経験と参考事例が少ないため話す内容についてのオリジナリティというのが出しにくい(というかスタンダードを知らないからわからない)のです。

で、結局、いつものパターンで

「自分の言葉で正直に感謝の気持ちを伝える」ということにしました。

私の知っている事例は少ないですが、テレビとか何かで見たような謝辞のシーンでは、和紙的なものに毛筆で謝辞を書いて堅苦しく読んでいる様子が印象に残っています。

どうしても「読む」と自分の言葉ではないように思えるため、原稿を読まないことにしました。

拙い文章ではあるものの、飾らず、その時に6年間を振り返って感じたことと感謝の気持ちをそのままストレートに表現しました。

謝辞のあと、息子の友達のお父さんから「和蔵さんらしくて、良かったですよ」と言ってもらえたので、一応狙った通りに聞いてもらえた・伝わったと思っています。

そのように考えた謝辞が次の通りの内容です。

卒業生の保護者を代表しまして、一言お礼の言葉を述べさせて頂きます。
本日はこのように盛大な卒業式を開いていただき、誠にありがとうございます。
校長先生、諸先生方ならびに来賓の皆様に、心より御礼申し上げます。卒業式に際して、子ども達の6年間を思い出してみました。
入学したとき、この少人数でコミュニケーション力を身につけられるかという不安な気持ちと、少人数だからこそできるであろう細やかな指導と校長先生のお人柄から、安心して任せられるという まさに不安と期待が半分ずつという気持ちだったことを覚えています。この卒業生達は大変仲が良いです。
毎年夏に1日キャンプをするのがこの学年の恒例行事となっていました。
兄弟親子・先生方と水遊び・スイカ割り・バーベキュー・花火をして1日中思いっきり遊びました。
また、劇の発表会では3年生以降は自分たちで台本を作り、衝突やけんかもしながらも納得のいくまで発表に向けて力を合わせて練習したと聞いています。発表も素晴らしかったです。
仲が良いだけでなく、お互いに刺激し合って本気で語り合える良い仲間たちだと思います。6年生のときのクラスの目標は「下級生から尊敬される存在になる」というものでしたね。5年生までは、やはり先輩たちのリーダシップにはかないませんでしたが、5年間の先生方の手厚く・根気強く個性を尊重して伸ばすご指導のお蔭で、6年生になってみると大変強力なリーダーシップをもった子たちになりました。校長先生がずっと伝えておられた「感謝の気持ちを大切にする事」が子どもたちに根付き、上級生・下級生ともお互いを尊重しあうことができるようになったと感じます。
入学当時に不安に感じていたことはいつの間にかなくなっていました。眼を閉じて子どもたちのことを思い浮かべると、ワイワイ言いながら楽しそうに、そして協力しながら何事にもがんばっている姿が浮かびます。大変素直に成長してくれたことは、先生方のご指導の賜物です。感謝の気持ちは言い尽くすことはできせませんが、本当にありがとうございました。卒業生たちはいよいよ中学校へ入学します。
同級生が急激に増えますが、きっとこの子たちはそのような中でも特別な存在として更に成長していくことと思います。しかし、まだまだ未熟でございますので、もし、子ども達が相談に伺った際にはご指導の程、宜しくお願い致します。最後に、★小学校のご発展とご臨席の皆様のご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、私からのお礼の言葉とさせて頂きます。
本日は誠にありがとうございました。

平成★年3月★日 卒業生保護者代表 和蔵

 

コメント