子どもの成績がなかなか伸びない、ヤル気が見えない、親はどれぐらい口を出してよいのか・・
子を持つ親としてはお決まりの悩みではないでしょうか。
私は子どもに勉強に対するヤル気を起こさせるためには、ひょっとしたらKPT法で何かのきっかけを掴めるかもしれません。
この記事ではKPT法についてまとめました。
KPT法とは
Keep&Problem&Tryの頭文字を採って KPT
物事を終えた後に振り返りを行うためのフレームワークです。
私はIT企業向けリーダ育成トレーニングの中で学びました。
仕事で取り入れ、直ぐに始められて効果も出て便利なツールです。
特別な準備は不要で、取り掛かりやすい取り組みです。
KPT法の使い方(準備)
この例では中学生(高校生もOK)が特別な道具を持たず、筆記用具と紙でやることを前提にしています。
- 準備する物
筆記用具(鉛筆・シャーペン・ボールペン ※消しゴムは任意)
紙(B5ノート1枚程度 ※大きくても良いし、広告の裏紙でもOK) - 記入の準備
紙を横方向において、鉛筆等で3つの枠を書きます(フリーハンドでOK)
3つの枠にそれぞれ「K」「P」「T」と書きます。
それぞれの枠に振り返りの内容を書いていきます。
とにかく短時間でできることがメリットなので、書き間違いはきれいに消しゴムで消さず横線で取り消しを入れちゃえばOK。そこはお任せ。
KPT法の使い方(記入方法)
- 「K」の枠の書き方
Keep(継続)を意味する欄です。今回のテストを振り返って、下記の観点で記入します。
・できた問題
・テスト勉強で効果があったと思うこと(方法/工夫/時間帯/夜食等々)
・友達や先生から聞いた良さそうなアドバイスやヒント※この内容は次のテストでも継続します。 - 「P」の枠の書き方
Problem(問題)を意味する欄です。今回のテストを振り返って、下記の観点で記入します。
・できなかった問題
・テスト勉強で効果がなかったと思うこと(方法/工夫/時間帯/夜食等々)
・点数や順位が低かったときの思い当たる原因 - 「T」の枠の書き方
Try(挑戦)を意味する欄です。「K」と「T」に記入した内容を踏まえて、次回のテストで取り組む内容を記入します。
・Keepを更に良くするにはどうするか
・Problemを改善するにはどうしたら良いか頑張るとか努力などの精神論はNGです。具体的にいつ何をどうするかを書きます。記入時のルールは下記です。
・時間配分はK:P:T=1:1:2 (例: 5分:5分:10分)・記入は枠ごとに進めて行きます。並行して書かないでください。但し、PとTを書くときは前のKとPに付け加えたり修正はOKです。
KPT法を子どもに使わせるメリット
成績アップには量や質の観点もありますが、そもそものヤル気が出なければ効率が悪くなります。
このヤル気をどうやって出させるのか。。。難しいですよね
ヤル気を起こすための1つの方法として、成功体験をさせるというものがあります。
小さな目標でもクリアすると達成感があり、次の目標に向かう推進力になります。
これは子どもの「成長」ですね。「成長」って要するにフィードバックによる調整ですよね?
計画⇒実行⇒振り返り⇒次の行動⇒次の計画・・
この振り返りと次の行動までがフィードバックで、目的・目標に徐々に近づけていく手法です。
似たようなツールに「PDCA」があります(説明は省略)が、
これに比べるとKPT法は振り返りが簡単です。
私の経験や周りの人に聞いた限りではPDCAの「CとA」がなかなかできていません。
傾向としては、忙しくて時間が取れない・面倒くさい・そうこうしている間に忘れた・・
KPT法のメリットはざっと下記の3点です
・短時間でできる(簡単だから)
・目標設定していなくても振り返りからいきなりできる
・子どもが自分でできる(簡単だから)
KPT法の記入例
「K」
・教科書の例題を全問正解するまで繰り返し解いた
・テスト勉強は二週間前から毎日2時間
・過去問を解くと傾向がわかる
・夜食のおしるこで元気が出た
「P」
・英語の勉強時間が他の教科より少なかった
・テスト前の日曜日にいとこの○くんが遊びに来て、勉強ができなかった
「T」
・テスト勉強は二週間前から毎日二時間で、そのうち30分は英語を必ずやる
・テスト前の日曜日の予定をお父さんにあらかじめ確認しておいて予定がある場合は土曜日に時間を追加して勉強をする
・おしるこがまた食べたい
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