PTA会長としての卒業式のあいさつは何回やっても緊張します。
私が自分に課した「原稿を読まず自分の言葉で想いを伝える」ことを意識してやる挨拶の中で、やはり卒業式が一番緊張してしまうのです(^^;
学校行事の中で、最も厳かで参列者も多く、嬉しさや寂しさで涙を誘う場面もあります。
そんな、ピンと張りつめた空気の場で失敗は許されないと思う一方で、やはりそれなりの挨拶をせねばという意識が働いてしまいます。
これが正解というわけではありませんが、先人の知恵というか、昔から言い伝えられてきた教訓のようなことを、短い言葉で表されている「ことわざ」で、これから巣立っていく子ども達にメッセージを伝えることは良い手段だと思っています。
私はあまり日常的にはことわざを使いませんでした。
特に30代前半までは。あまり日常的に意識しませんでした。
しかし、私の娘が小学校でことわざを習ったり、ことわざ辞典を買ったりしたことで、私もことわざに興味を持つようになりました。
風呂に入ったりドライブ中に、私と娘で知っていることわざや慣用句を交互に言い合ったり、生き物縛りで言い合ったりしました。
ですが、そんな付け焼刃のことわざ初心者の私が卒業式にことわざでメッセージを伝えることはおこがましいというか、そんなポテンシャルを持っていないやん!って自分に突っ込みたくなったのですが、、、
チャレンジしました(^^;
実際に私が挨拶をしたものを文例として載せておきますね。
受け取り方はいろいろあると思いますが、良い見本でも悪い見本としてでも構いませんので、何か参考になれば嬉しいです!
※ことわざの部分だけを強調しますので、途中は一部省略します。
卒業式に際しまして、PTA代表してお祝いの言葉を申し上げます。
~中略~
皆さんが小学校を巣立って行く門出に、1つのことわざについてお話ししたいことがあります。
皆さんは「好きこそものの上手なれ」ということわざをご存知でしょうか。
好きなことであれば、飽きずに頑張ることができ、その好きなことが早く上手になる、または達人になることもできるという意味です。
中学生になると、勉強の面では授業時間やテストの回数が増えます。それに加えて部活動にも取り組むことになると思います。勉強もスポーツも、これまでより1日の中で皆さんが取り組む時間が増えます。
これらを「やらされている」と考えると大変苦痛になってしまいますね。
皆さんが今好きなことは何でしょうか。
それは誰かにやってと言われなくても何時間も続けられるものではないでしょうか。
もし、勉強が苦手だと思っている人は、1教科でも、1ヶ所でも好きな部分を見つけて取り組んでみてください。きっと面白いように理解が進むと思います。ひょっとしたら、人に教えるぐらい得意なことになるかもしれません。
もし今後、辛いな、きついな、嫌だな と思うようなことがあった時に、このことわざを思い出し、その中でも好きな部分がないかと考えてみてください。
「好きこそものの上手なれ」です。
卒業生の皆さんのこれからの活躍に、期待しています。頑張ってください。
さて、最後になりましたが校長先生はじめ教職員の皆様、6年間のご指導誠に有難うございました。
~中略~
以上を持ちまして、お祝いの言葉といたします。
如何でしょうか。
ことわざでうまく伝えているでしょうかね(^^;
煮るなり焼くなり、お好きに料理してくださいね。
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