高専の理想と現実(あるある)【高専って何?】

コラム

<コラム>

高専を卒業して約25年経ちました。

もう、今の高専も近代化してさぞかし様変わりしているでしょう。

昔話ですが、小5で行くと決めた高専に実際に入ってみて、理想(想像)と現実がこんなに違ったんだという、高専あるあるを書いてみます~

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理想と現実①:キャンパスライフ

中学校を卒業したばかりなのに、高専に入学すると「生徒」ではなく「学生」と呼ばれます。

年は高校生の年なのですが、高専や国立の海員学校では「学生」と呼ばれます。

ちなみに先生も「助手」「講師」「准教授(当時は助教授)」「教授」の職階の方々です。

大学生のような扱いです。

 

その延長で思い描いていた理想・・

キャンパスライフの理想

  • 1年生からバリバリの専門教科を受講する(実習や設計)
  • 楽しい学食での食事
  • 楽しいサークル活動

キャンパスライフの現実

  • 1年生は殆ど一般教科。徐々に専門教科が増えていく。
  • 学食ではガラの悪い通学生のたまり場(近寄れない)。
    そっち側になったり、学年が上がると、まあ楽しい。
  • サークル?そんなのないよ、普通の部活。でも弱い。

学生と教授のような呼び方は大学生のようですが、1年生から3年生までは実際には工業高校です(笑)。

ただ、校則がゆるゆるなので服装や髪型で厳しい縛りはありません(先輩のご指導の方が厳しい)。

 

ひどいのは4年生(一般的には大学1年生)~5年生。

年は大学生ですが、「おっさんの高校生」って感じ。

朝は普通に9時ぐらいから授業が始まり、最長7時間・8時間授業があって、もう夕方。

そして、部活です。

 

但し、学校の設備は国立とあって充実(おしゃれではない)。

400mトラック、球場、テニスコート(硬式と軟式)、複数の体育館や武道場、50mプール、研究施設、実習工場。。。周りは田んぼでしたがね。

理想と現実②:寮生活

私が通った高専は1年生は全寮制でした。

入学式が終わったら、即日入寮です。

わーい、優しい先輩たちが荷物を部屋まで持って行ってくれたよ。

わーい、今日から親元を離れて同級生たちとの生活だ。。

え?( ゚Д゚)

寮生活の理想

  • 同級生と楽しい生活
  • 困ったときは先輩に助けてもらえる
  • 同級生と切磋琢磨する学習時間

寮生活の現実

  • 1年生は3人部屋。
    いびきや歯ぎしりがうるさいやつ、臭いやつと同室になると悪夢。
    電話当番になると遊びに行けない(拘束される)※今はないんでしょうね(^^;
    でもやっぱり気の合う友達と生活できるのは楽しさもある。
  • 先輩は「絶対的立場」。
    夜になって呼び出しされないか、ビクつく日々を過ごす。
    1年生=奴隷
    2年生=召使
    3年生=平民
    4年生=神(3年生からの差がエグい)
    5年生=神の中の神
  • 同級生と切磋琢磨する学習時間
    1年生は集合自習(強制)。
    2年生以上は当直の先生に見つからないようにいかに遊ぶか。
    定期試験前は消灯後の当直の先生との戦いが始まる(いかにして徹夜をするか)。

私は高専5年間、ずっと寮生活でした。

奴隷から神まですべての立場を経験しました。

30年も前の時代ですから、○○ハラなんて言う言葉は存在せず、完璧な年功序列。

下克上も許されない完全な縦社会でした。

ですが、この辛いながらも、日常の小さな喜びや寮生と「同じ釜の飯を喰う」他には代えがたい経験は今の自分の長所に繋がっているところがいくつもあるのだと思っています。

 

理想と現実③:就職

当時の高専の求人率は20倍(1人あたり20社ある)と言われていました。

選ぼうにも多すぎて選びきれない。。。

優秀な技術者・中間管理職となるために就職していくのですが。

就職の理想

  • 大企業や優良企業を選び放題
  • 就職後もどんどん昇進

就職の現実

  • 大企業や優良企業もあるけど、選べるのは成績順
  • 就職後は実力次第。
    学歴重視企業の場合は良いように使われるだけ。
    給料が思ったより上がらない。

 

高専を出て就職後に何か良いことがあるかというと、ほぼありません。

ただ、高専の匂いは消えないもので、「あーこの人高専出っぽいな~」っていうのがたまに当たったりします。

私の今の会社では学歴は無関係で昇進もしますが、
大学卒と比べて、入社時の給料で差がある分、その差が縮まらないこともあるようです。

高専は5年間で高校と大学7年間を詰め込むため、学生生活期間の「遊び」が殆どできません。

これが社会に出てからも上手な遊び方や処世術を知らない人が比較的多い印象があります。

 

まとめ

上記で書いた「現実」は、あるある視点のため、面白可笑しく、または自虐的な傾向にあります(^^;

中学生の皆さん、是非、自分でどんな現実か見てみないかい?

同じ高専卒の皆さん、「あるある」って頷けましたか?

 

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